公益財団法人 日本リトルリーグ野球協会

大 会 規 約

リトルリーグ中国連盟審判部



大会は、『リトルリーグ規約』『公認野球規則』及び『中国連盟大会規約』により、トーナメントルールによって行うものとする。
(1)ベンチには、登録された監督・コーチ(2名)と選手以外は、入れないものとする。監督・コーチの服装は連盟役員ユニホーム(上下白)とする。帽子は選手と同一か、白とする。尚、試合前練習(シートノック等)は、監督とコーチ(1名)か、コーチ2名で行うこと。但し、当日メンバー表の選手が11名以下の場合は、監督とコーチ(1名)とする。
(2)携帯電話等、外部と連絡する事が出来る機械類は、ベンチに持ち込んではならない。
(3)試合中は、ベンチから出てはならない。キャッチボールをする時は、審判の許可を得てファウルグランドでヘルメットを着用後行う。

大会は、次のとおりとする。
(1) コールドゲームは、4回終了後、10点差、5回終了後、8点差とする。
(2) メジャー大会は、コールドゲームのみとする。
(3) マイナー大会は、3回終了後、10点差、5回終了後、8点差とする。
(4) マイナー大会は、90分経過後は新しいイニングに入らない。(90分時間制)尚、90分を過ぎて同点の場合は、タイブレーク制とする。
(5) 選手は全員出場するルールを採用する。(大会毎に異なる)
(6) (6) メジャー大会は、6回終了時同点の場合は7回を限度とし延長戦をおこない、それでも同点の場合は、8回よりタイブレークを採用する。

前の大会の上位2チームは、次の大会においては下記の通りにシードする。
(フリーシードは廃止)br> 1位 Aゾーン    2位 Dゾーン
天候、日没等により試合続行不可能になった場合。
(1) 両チームが4回または、試合時間が50分以上経過している場合。
(2) 後攻めチームの3回までの得点、又は4回を終了するまでの得点が先攻チームの4回までの得点より多い時、どちらも正式試合となる。
(3) 3回までに中止となったときは、ノーゲームとし記録は、投手を含めて無効となる。
大会集合時間について
(1) 大会初日は、入場式30分前までに球場に集合すること。
(2) 試合に入ってからは、前の試合の3回終了時には、各該当チームの主将はフルネーム及びフリガナ記入(補欠選手含む)のメンバー表4通を本部席に提出する。
(3) メンバー表提出時に攻守を決定する。
(4) ベンチは、組合せ若番(左側)が1塁側とする。

大会開催中において雨天等で試合が順延になった場合の日程について
(1) 大会前に大会本部が決定した予備日に残り試合を行う。
(2) 学校行事等がある場合でも、9名以上の選手が試合に参加できる場合は予定通り試合を行う。
(3) 学校行事等がある場合で、試合に参加できる選手が9名に満たない場合は、試合は順延とするが、参加できない選手の氏名・学校名及び行事内容を明記の上、大会運営部長及び審判部長まで提出するものとする。

大会期間中の練習試合は、禁止します。
大会期間中とは、大会開催1週間前より大会敗退するまでの期間である。
尚、練習試合を執行された場合は、大会期間中でも参加資格を剥奪します。

監督・コーチがグランドに入るときは、コート、手袋を脱がなければならない。

10

ベンチ内は、禁煙である。また、サングラスを掛けてベンチに入ってはいけない。
但し、眼の悪い人は、事前に届けること。

11

大会会場内では、選手以外はキャッチボールやブルペンでの投手のボールを受けたりしてはいけない。
試合前のブルペンで、監督かコーチ1名が傍らにいても良い。

12 ロージンは、中国連盟で準備いたします。ピッチャーはマウンドに置き、キャッチャーは、常にポケットに携帯すること。
13

メンバー交換後の捕手は、練習(ノックを含む)及び試合中に関係なく常にマスクを着用すること。なお、試合前のノック時には、正捕手1名、補助捕手1名までとし、両者ともマスクを着用すること。プロテクターは、ロングタイプとしスローガードを着用すること。(ファールカップを着用すること)

14

メンバー交換後、ベンチ内の監督(コーチ)は、ノック・アピール・選手交代・作戦タイム及びコーチボックスに入るとき以外、ベンチを離れることは出来ない。
なお、作戦タイムの場合は、監督及びコーチは、マウンドで行うこと。この時に捕手及び内野手が集合してもよい。監督・コーチ及び選手はスピーディーに行動する。

15

大会に登録してある、監督・コーチの2名の大人のベースコーチが許される。ただし、ベンチに監督とコーチが各1名の場合はこの限りではない。

16

作戦タイムは、1イニング1度までで、2度目には投手を交代させる。また、試合を通して2度で、3度目には投手を交代させる。

17

ピッチングルールについて[トーナメント]
(1) 1試合で使う投手の数に制限はない。

(2) 一度降板した投手は、投手として戻ることはできない。ただし、投手が全員出場義務を完了しており、打者の時に交代選手が出場した場合、実際に降板したのでなければ一度に限り投手として再出場できる。

(3) 投手が1日に投げられる投球数は、最大85球(マイナーは最大75球)とする。ただし、それでも勝負がつかない場合は、投手を交代させる。降板後、別ポジションにつくことはできる。

(4) 投手は1日1試合のみ投球可。1日2試合以上は投球できない。

(5) 投手の投球数による休息日は、次の(a)または(b)方式のどちらかを大会ごとに採用する。
(a)全日本選手権方式
[1]1日の投球が66球以上=4日間の休息
[2]1日の投球が51〜65球=3日間の休息
[3]1日の投球が36〜50球=2日間の休息
[4]1日の投球が21〜35球=1日間の休息
[5]1日の投球が 1〜20球=休息日の必要なし((4)の条件を満たすこと)
[6]制限投球ルールについては、最終打者終了まで投げられる。
(最終打者への1球目が、投球基準数となる)
例えば、投手が累積投球数19球となっている段階で次打者と対峙し、その打者に対し5球を投じて合計投球数が24球となった場合で投手を降板すれば、その投手が最終打者と対峙した際の1球目が20球目だったため、記録上はその投手の投球数は「20球以内」とカウントされ、その投手は休息日は必要が無いことになります。
これは、休息日数が変わる35球、50球、65球のそれぞれの上限投球数でも同様の対応です。

(b)全国選抜方式
休息日は定めない。

(6) 投手の休息試合は、次の(a)または(b)方式のどちらかを大会ごとに採用する。
(a) 全日本選手権方式(全日本選手権大会、秋季大会、春季大会)
休息試合は定めない。
(b)全国選抜方式(全国選抜大会、卒団大会、マイナー大会)
[1]1日二試合の投球可。但し、1試合目の投球が20球以下で、1日の投球数は85球迄とする。
[2]1日の投球数が21球以上の投球をした投手は、1試合の休息を必要とする。

(7) 投手が、打者と対戦中に投球限度に達した時は、その打者が出塁するかアウトになるか第3アウトが成立しその回が終了するまで続投できる。

(8) 試合で41球以上の投球を行った投手は、その日は捕手を務めてはならない。また、試合で4イニング以上捕手を務めた選手は、その日は投手を務めてはならない。※4イニングはアウト数12ではなく、守備についたイニング数とする。

(9) 日没、天候その他の理由で試合がサスペンデッドゲームとなり、その翌日に試合再開された場合、中断時点で投手であり、中断までに40球以下の投球数の投手は、つぎの条件のもとに投手を続けることができる。
[1]中断までの投球数が20球以下であった場合、続きの試合においてその投手の投球数はゼロからカウントする。
[2]中断までの投球数が21〜40球の間であった場合、続きの試合においてその投手の投球数は中断された時点の投球数からカウントする。

(10) 日没、天候その他の理由で試合("試合A")がサスペンデッドゲームとなり、その翌々日以降に試合再開された揚合においても、その投手が試合Aの中断後の別の試合で投球していないかぎり、(9)の規定は適用される。別の試合で投球していた場合は、試合Aの再開時点での投手の適格性は、中断後の別の試合での投球数によって決められる。

(11) 投手が発表された後または投球練習に入った後ではあるが、打者に対する投球を開始する前にその不適格投手を退かせた場合、違反行為とはみなされない。

(12) 投球数を超えてもその投手を降板させなかったり、不適格投手を起用した場合は、抗議の対象となる。審判がグランドを出る前に違反に対する抗議がなされた場合、ペナルティーの対象となる。

18

ハーフスイングは、選手のみリクエストできる。ベンチからタイムをかけて、監督からのリクエストは認めない。

19

臨時代走について
(1) 打者及び走者が事故等で走者になれない場合、臨時代走を認める。
(2) 代走者は、投手、捕手を除く打順の一番遠い選手とする。
(3) 攻撃が終了しても前記の選手が速やかに出場できない場合は、選手交代となる。

20

飛球をデットライン・ホームランライン内で完全補球したと審判員が認めた場合、選手が捕球後場外に出てもアウトである。尚、この場合は、インプレーである。ただし、場外で選手が倒れた場合は、ボールデットとし、走者に1個の進塁を認める。

21

次の場合、審判員は、監督を退場させる。
(1) 自軍のベンチ及び応援席の中から、選手及び審判員に対し、暴力及び暴言をはいた場合。
(2) その他、審判員の指示に従わなかった場合。

22

大会注意事項
(1) 試合中のミーティングには、コーチャーボックスに立つ選手及び第一打者は参加しないこと。
(2) ボール回しは、守備位置でまわす。特に一塁・三塁手は投手の近くに行かないこと。
(3) 監督等からのサインは、バッターボックス内で見ること。また、監督等サインを出す場合には、速やかにすること。
(4) 靴紐の締め直しは、ベンチに居るときか、ボールデット中に行うこと。ピンチのとき等、故意に締め直すことは認めない。
(5) 攻守交代は駆け足で行い、グラブ等の用具は一ヶ所にまとめて置くこと、捕手が打者または走者であった場合には、捕手がプロテクターを着用するのを控え選手は手伝い早く着けること。また、控え選手は速やかに捕手用マスクを着けて投球練習の相手をする。
(6) ホームランを打った打者は速やかにベースを1週すること。
(7) 寒い時のベースコーチには、ウインドブレーカーの着用を認める。
(8) ヘッドスライディングは、その体勢に入った時点でアウトとなる。
(帰塁の際を除く、前進中のプレイのみ)

23

ボークの適用について
(1) ボークの適用は、走者を進塁させず、ボールカウントとする。
(2) 走者がいないときには反則投球となり、全て「ボール」を宣告する。また、投球を途中で中止した場合も「ボール」を宣告する。
(3) 打者がボークまたは反則投球にもかかわらず打ち、塁に生き、各走者が1個以上の塁に進塁した場合は、プレイを続ける。ただし、ファウルまたはアウトになった場合は、ボールカウントとし、走者がいれば元の塁へもどす。

24

選手の全員出場ルールついて(トーナメントルール9及び10)
(1) 試合当日ベンチ入りした選手は、全員試合に出場しなければならない。
(中国連盟では最低14名の選手、マイナーは最低9名とする。)

(2) 試合出場の義務
[1]ベンチ入り選手が、13名以上の場合は、攻撃において少なくとも1打席を完了すること。12名以下の場合は、連続6アウト及び1打席を完了すること。
(1打席はノーカウントからで、守備のみは認められない。)
[2]但し、先発メンバーは、この限りではない。試合中に条件を満たせばよい。
(マイナーは、先発メンバーが1打席と連続3アウトを完了すること。)
[3]負傷等で退場した選手は出場条件を満たさなくても良い。

(3) 再出場の条件
[1]全選手が再出場できる。また出場回数に制限は設けない。(全選手が何回でも出場できる。)
[2]控え選手が試合に出場した時は、「試合出場の義務」を満たさないと交代できない。
[3]すでに出場条件を満たした選手が再出場した時は、出場条件に関係なく交代できる。
[4]再出場の選手の打順は元の打順に入る。
[5]退場させられた選手の再出場はできない。

(4) 投手について
[1]投手に代打が出た場合、代打者が守備につかないといけないので、投手として戻ることは出来ない。但し、投手が全員出場義務を完了しており、打者の時に交代選手が出場した場合、実際に降板したのでなければ一度に限り投手として再出場出来る。チームが試合開始時に13選手以上がベンチ入りし、先攻であった場合は、ラインナップ上の先発投手は打者と対戦しないまま交代しても、その裏に先頭打者と対戦を終了する事で、規則3.03(3)項には抵触しない。投手に関する他の規則は有効である。
[2]交代選手及び他の選手が投手になった場合は投手として再出場できない。
(一度投手交代した選手は、当該試合の投手に戻れない。)

(5) 選手の負傷等で9人そろえられなくなった場合でも、試合は続行する。
[1]相手側の監督がすでに出場した選手の中から交代選手を指名する。ただし、退場させられた選手は除く。
[2]指名された選手の打順は、負傷した選手の打順にはいる。

(6) コールドゲームの場合
[1]全ての「コールドゲーム」に「全員出場の義務」は適用しない。

(7) 全員出場していない場合の処置
[1]監督の出場停止2試合。(記録で確認するが、各大会毎とする)
[2]アピールは、試合終了後でも出来る。(当日に限る)

(8) 審判員の処置
[1]審判員はアピールを待つような態度をとらないこと。
[2]アピールがあったときは、記録を確認して処置をする。
[3]試合は従来どおりに進める。
[4]出場資格のない選手は排除する。

(9) 試合途中で監督が審判員に確認できる範囲
[1]自リーグの選手の出場確認のみ受け付ける。相手チームの出場状況については認めない。
[2]試合の途中で選手が出場条件を満たしたか否かを審判員に確認する場合は、選手の個人名及び背番号を審判員に伝える。選手個人の確認に限る。
[3]審判員は記録係に確認して指示をする。

25

守備側のタイム中に攻撃側の監督がベンチを出て打者及び走者に指示する場合は、攻撃側のタイムの回数には数えない。但し、守備側のタイムが終了した以降も指示をしている場合は、回数に数える。

26

ヘルメットのあご紐は、付ける事を義務付ける。

27

マナー向上の指導について
(1) 投手のウォームアップ時に、次打者などが打者席付近に近付きタイミングを測る行為を禁止する。
(2) 走者やベースコーチなどが、捕手のサインを見て打者にコースや球種を伝える行為を禁止する。もしこのような疑いがあるときは、審判員はタイムをかけ、当選手と攻撃側ベンチに注意を与え、止めさせる。
注意したにもかかわらず、同様の行為を審判員が再度見つけた時は、
[1] 攻撃側の監督と当該者は、その試合から退場となる。
[2] 打者は安打・守備側失策等で塁に出た場合は、打撃を取り消し打ち直しとする。
[3] 打者がアウトになった場合は、アウトを有効とする。この時に走者が進塁した場合(犠打等)は、投撃前の投手が投球当時の占有塁へ全ての走者を戻す。
[4] ネット裏または観覧席から相手リーグの情報を伝えた場合も同様の措置とする。
(3) ベースコーチが打者走者(走者)の触塁に合わせて「セーフ」のジェスチャーとコールをする行為を禁止する。

28

各リーグ事情に応じ、大会運営上可能な限り、ローカル大会には、2チーム以上の参加を認める。

29

「スペシャル ピンチランナー」の適用(競技規則7.14)
(1) 「スペシャル ピンチランナー」を起用することができる。
(2) 「スペシャル ピンチランナー」とは、走者に代わって代走だけに出る先発以外の選手。
(3) 「スペシャル ピンチランナー」は、1イニングに1回、1試合に2回に限り使用出来る。
(4) 「スペシャル ピンチランナー」で出場した選手も試合中に「全員出場の義務」は果たすこと。
(5) 「スペシャル ピンチランナー」で塁上にいる時は、代打者になれない。
(6) 臨時代走は「スペシャル ピンチランナー」と関係なく認める。
(7) 各選手が、「スペシャル ピンチランナー」と交代できる回数は1試合に1度だけである。

30

バットについて
リトルリーグ規則に記載されているものに限る。特に、非木製バットの場合、USAbatが表示されていなければならない。

次の場合に打者は、反則行為でアウトとなる。6.06
打者が規則1.10に示される不正バットを持っていずれかの足または両足をバッターボックスに踏み入れるか、次打者がバッターボックス入る前に当該バットを使用したことが判明した場合。
注、(不正バットを使用した選手の打席に続き、次打者が打席に入る前に不正バットの使用が発覚した場合)

(1) 守備側チームの監督は、球審の罰則適用を断ってそのままプレーを続行させることが出来る。その行為は、プレー後直ちに行わなければならない。
(2) 最初の違反では、攻撃側チームはその試合が終わるまで大人のベースコーチ1人がベースコーチとして出場出来なくなる。
(3) 2回目の違反では、チームの監督が試合から退場処分となる。その後も引き続き違反した場合は、新たに指名された監督が退場処分となる。

31

振り逃げについて
(1) メジャーのみ適用する。マイナーは適用しない。
(2) 打者がアウトになる場合 6.05
[1] 第3ストライクを捕手が正規に捕球した場合。
[2] 無死または一死で1塁に走者がいるときに第3ストライクが宣告された場合。第3ストライクを捕手が捕球したか否かは無関係である。
(3) 打者が走者になる場合 6.09
[1] 走者が1塁にいないとき
[2] 走者が1塁にいても2死のとき
注)打者がダグアウトに入るか、その他のボールデット地域に入った場合、1塁へ向かう資格を失う。

32

故意四球について
(1)(1) 次の場合に打者は走者となり、アウトになることなく安全に一塁に進める権利が与えられる。(ただし、打者が一塁に進んで、それに触れることが条件となる)
[1]審判員が“四球”を宣告した場合。
[2]投球前に守備側チームから球審に対し“申告敬遠”を与える事が伝えられた場合。
注1:その指示は、守備側チームの監督からなさなければならない。タイムをかけ、四球を与える旨を球審に伝えなければならない。
注2:ボールデットとなり、塁上の走者は打者走者の四球により押し出される場合を除き進塁できない。投手の球数は「4球」が加えられる。


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